『ひなくり2019』と約束のプレゼント
とある偉大な先人は云いました。
「冬の女の子が一番可愛い」と───。
そんなぶりっこやり放題やられ放題の寒い寒い冬の季節に、今年もあの国民的一大イベントが帰ってきました。
そうです。
2019年12月18日の日向坂46公演『ひなくり2019』に行って参りました。犬です。
このライブがとても素晴らしく、それもただ素晴らしいだけでなく、日向坂46の歴史上とても重要なライブだったので、ここ半年以上、長文が書けない病(長文病)にかかっていた僕もついに筆をとりました。
今回も長文なので、長文を読むつもりで覚悟してお読みいただけたら幸いです。
おぼろげだった夢の輪郭がはっきりと見えた、その瞬間に立ち会えた感動を言葉にしたくて、ひなくり2019について思いを込めて書きました。
日向坂46『ひなくり2019 〜17人のサンタクロースと空のクリスマス〜』
2019年12月18日 セットリスト
Overture 〜はたらく工場従業員たちの紹介
M1. キュン
M2. ハッピーオーラ
MC①
VTR①
M3. ママのドレス
M4. まさか偶然…
VTR②
M5. ホントの時間
VTR③
M6. ときめき草
丹生明里の独演
M7. こんなに好きになっちゃっていいの?
M8. 川は流れる
VTR④
M9. Cage
上村ひなのの朗読(ポエトリー)
M10. 一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない
富田鈴花ラップパート
M11. Dash&Rush
M12. My god
エキストラダンスタイム
M13. ドレミソラシド
M14. キツネ
M15. NO WAR in the future
VTR⑤
M16. JOYFUL LOVE
VTR⑥
〜アンコール〜
EN1. 誰よりも高く跳べ!
EN2. 期待していない自分
MC②
告知&サプライズVTR
EN3. 約束の卵
Overture
幕張メッセグッズ売場にあったひなくりARで見かけたげきかわサンタクロース衣装を着たメンバー紹介。手で三角形を作ってました。すごい可愛かった。
舞台は空の上の"プレゼント工場"。クリスマス直前は繁忙期。そこで働くオーバーオール姿の17人のサンタクロースが、地上の子どもたちの願いを叶えるためにせっせとプレゼント作りに励みます。
"おねがいポスト"にオーダーされたご希望の品物を"プレゼント作成機"で受注生産、時折"雨雲リセットレバー"で雨雲を晴らして職場環境を整えるのが彼女らの日常業務。KURE 5-56的な潤滑剤をレバーに差してる上村ひなのがなんだかウケました(見間違いだったらゴメン)。
工場で働くメンバーひとりひとりがカメラで抜かれて、名前も表示されてメンバー紹介みたいになってたんですが、それが全員可愛かったんです。本当に。全員。
M1. キュン
この曲が来たら公式コール全力で行くぞ!と構えていたら早速1曲目から(キュンキュン!)。SSAで公式コールが汎用コールに負けていたので(キュンキュン!)、そんなの全部薙ぎ倒すぞってつもりで声を張り上げ、公式コールをお見舞いしてやりました(ポカポカキュン!)。早速会場のボルテージがブチ上がります。オーバーオール風の衣装の可愛さがそれはそれは引き立つ引き立つ。
M2. ハッピーオーラ
メンバーがそれぞれおもちゃみたいなのを手に持ってパフォーマンス。誰かが自転車に乗ってたのは確認できました。加藤史帆がバットを持っていたので飛んでくるホームランボールに注意したんですが、特に何も飛んでくることはありませんでした。
MC①
今日は上村ひなのが気合を入れて編み込みおさげヘアーのおさげなの♪に変身。「みなさんもひなのに気合で負けないようにおさげにしないと」とオタクに無茶振りする富田鈴花。やれたらやってるよ。
佐々木美玲が昨日17日誕生日だったということで、キャプテン佐々木久美の音頭のもとおひさま全員で「みーぱん誕生日おめでとう!」とお祝いしました。
VTR①
潮紗理菜、加藤史帆、齊藤京子、佐々木久美、高本彩花のりまちゃんちっくが登場するVTR。
「靴下ここに付けたらいいかなぁ?」などと飾り付けの場所を思案するのはなっちょさん。「ウキウキ」という効果音さえ聞こえてきそうなほどにウキウキしてる姿がとても可愛かったです。流れは忘れましたが、最後におたけがエメラルドグリーンに光る指環をキラリと見せつけて、あの曲へ。
M3. ママのドレス
りまちゃんちっくがトロッコに乗って客席に登場。CブロックとDブロックの間の中央通路へ到着し、さっきまで萎れていた(萎れてはいない)後方ファンを沸かせます。トゥルットゥットゥットゥットゥルットゥットゥットゥルッ。
M4. まさか偶然…
幕張の天地を貫く柱にセッティングされたステージに、現れたのは富田鈴花・松田好花ユニットの花ちゃんズ。イエローペンライトをミニライブのたびに啓蒙していた甲斐あって、この日も客席は綺麗な菜の花畑の色に染まりました。いつも隣り合わせな2人も今日は対角線上の離れたところに立っての弾き語り。しっとりと聞かせる2人の歌声とギターの音色は広いホールの中でも優しく響き渡り、邪悪な僕の心にも穏やかに染み込んでゆきました。いやはや生歌が上手い…。
VTR②
「ねえ、12月っていつまであるのかな?」「ねえ、去年のクリスマスから何日経ったのかな?」とおばあちゃんみたいな質問を繰り返すみーぱん。優しく教えてあげるまなふぃ。
「毎月クリスマスがあればいいのに!」と願うみーぱんに「そんなにクリスマスがあったらサンタさんが大変じゃない!」とひなあいばりのツッコミが冴え渡るまなふぃ。その肩に寄りかかるみーぱんの彼女感が良かったです。
M5. ホントの時間
4本の柱ステージにメンバーが現れて柱界隈が大盛り上がり。僕の前の柱には金村美玖、小坂菜緒、高瀬愛奈、東村芽依の4人が。幻覚かもしれませんが、途中なおみくがじゃれあってたようなシーンがあって、思わずニッコリした記憶があります。
あと、四角い箱型の椅子を持ってくるスタッフさんが、箱を設置するたびに腕で大きなマルを作って笑顔で戻っていくところが可愛くていいなと思いました。
──クリスマスを待つまでの時間はホントの時間?
──クリスマスの夜を過ごす時間はホントの時間?
VTR③
丹生明里がソロで登場するVTR。実はこのひなくり2日目のヒロイン的存在。「サンタさんなんているのかなぁ?」サンタクロースなんてファンタジーなのだろうか。
M6. ときめき草
突如センターに現れた即席のトロッコステージ。基本的にはDブロック方向を見て踊っていたので僕らCブロック側はぐぬぬぬとなりましたが、それでも時折振り返って踊ってくれたので嬉しかったです。狭いトロッコの上で大人数で踊るの怖そう。
【丹生明里の独演】
白いドレスをまとって再び現れた丹生ちゃん。
そこは地上ではなく、空の上。謎の生き物から地図を受け取ります。
「すごい、地面が青い…」丹生ちゃんを乗せた筋斗雲(トロッコ)はどんどんと高さを増していきます。すると今度は別の生き物から蝋燭を受け取ります。
「どんどんあたりが白くなってく…」やがて雲の上に辿り着きました。ゆらゆらと雲海を彷徨っていると、目の前には巨大な空の神殿。
(丹生ちゃんの台詞を聞いてペンライトのカラーを青に変えたり白に変えたりしてくれたオタク、分かってるなぁ!)
星空の照明が一斉に灯ると、美しすぎるその光景に小さなどよめきが客席から聞こえました。人工的な工場の真向かいに、神秘的な神殿のセット。不思議な空間です。
神殿には、同じように白いドレスを身にまとった女神たち。
「ここはどこ?」と尋ねる丹生ちゃん。
蝋燭を手に持ってたたずむ小坂菜緒が答える。
「ここは、空の世界───」
M7. こんなに好きになっちゃっていいの?
頭サビは全員が蝋燭を持って歌いました。ファンタジーオブファンタジーの中で歌うこの曲は、いつもと違う音色に聞こえてきて、とても荘厳に聞こえました。バックステージはすごく遠かったんですが。
M8. 川は流れる
メンバーが着ているドレスにオレンジ色の電飾がいくつも灯る仕掛けに驚き。その衣装で絶え間なく移り変わる川の流れを表現する激しいラインダンスは、さながら天の川のような、灯籠流しのような、幻想的な光景でした。バックステージはとにかく遠かったですけど。
VTR④
なんとプレゼント工場の"雨雲リセットレバー"が無くなるというトラブル発生。プレゼント工場は操業停止に。レバーを取り戻し、雨雲を晴らさないと、クリスマスにプレゼントが間に合いません。
M9. Cage
再びバックステージに現れた、東村芽依、金村美玖、河田陽菜、丹生明里のやんちゃるふぁみりー。彼女らを捕らえる大きなスノードームのCageはとても綺麗でした。もうとにかくバックステージが遠かったです。
再びメインステージに戻ります。
【上村ひなのの朗読(ポエトリー)】
察したおひさま達、周りみなレッドとエメラルドグリーンのペンライトカラーに。この日一番のクリスマスカラーとなりました。
M10. 一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない
難しいこの曲を大きなステージで堂々と歌い踊るひなのの姿を見ていると、いつのまにか一筋のサトミツが頬を伝っていました。
歌声は不安定だったかもしれない、ダンスは未完成だったかもしれない、しかし"今"しか見られない上村ひなのを見ているんだという思いに溢れ、やがて親が子の成長を見守るような眼差しを送ってしまいました。多分あの会場にいたみんながそうだった。
加入してたった1年ほど、それなのにあんな大きなステージで、あの曲をあんなに立派にパフォーマンスしてみせるということ、並大抵じゃないよ。えらい、えらすぎる。
【富田鈴花ラップパート】
ライブではもはや恒例と化した富田鈴花a.k.a.パリピのラップパート(すずかラップ)。歌詞は全然思い出せませんが、とにかくレバーを取り戻せ!雨雲を晴らせ!的なリリック。日向坂46のライブを構成する上で超重要な演出となっている元祖パリピ富田の冴え渡るフロウにいつも以上に熱気を帯びるおひさま達。ラップがキマるといつも以上にドデカイ歓声が湧きました。いやかっけーなオイ!
M11. Dash&Rush
2・3期生はトロッコに乗って登場。公式コールけっこうやってる人はいたんですが、ただ「みくちゃんひなちゃんなおちゃんすずかにぶちゃん!ひよたんこのかまなもみほちゃんひなの!」のところは半径5mぐらいではマジで自分しかやってなくてお前らあのさぁ…となりましたが、それには構わずおひさまの矜持を見せつけんと魂を叫びに乗せて全力コールブチかましました。
僕がこんなにコールに必死な人間になるとは、あの頃は夢にも思わなかったです。公式は頑張ろう、公式は。
M12. My god
1期生は遠い遠いバックステージへ。(神よ)(My god)のところはお願いされてるコールなので、ちゃんとやりました。バックステージ遠すぎ。
【エキストラダンサーズダンスタイム】
エキストラダンスタイムの終わりもちゃんと盛り上がるおひさま、好きだよ。
神のおかげかおひさまのおかげか、"雨雲リセットレバー"を取り戻すことに成功。早くしないとクリスマスにプレゼントが間に合わないぞ!迫り来る納期に工場はフル稼働。いよいよサンタクロースが"本気"を出してきます。
M13. ドレミソラシド
舞い上がるスモークを掻き分けて、現れたのはオーバーオールの作業着(工場内着用義務)ではなく、とっても可愛らしい赤いサンタクロース姿(納品時着用推奨)の日向坂46。こさかなさんが可愛いすぎて持っていたファをどこかへ見失いました。2番Aメロのオーケストラの振付では僕もついつい指揮者の振付をしてしまいがちです。
M14. キツネ
花火の号砲を合図にステージ上に燦然と輝くミラーボールとクソダサでドデカい"KITSUNE"の文字…そう、あれは神の啓示、人呼んで"クソダサドデカ文字"。待ってましたと言わんばかりに一瞬にして幕張メッセはハイパーディスコバブル、歌えや踊れやの大騒ぎ。あの時間あの空間の中で正気を保った人間は誰一人として存在していません。
M15. NO WAR in the future
畳み掛けるようにアッパーチューン。地鳴りのようなコールが響き渡り、おひさまは熱狂に次ぐ熱狂。嗚呼ライブがクライマックスを迎えているんだ、終わりに近づいているんだ、心のどこか片隅で予感しながら、身体はただひたすらに飛び跳ねていました。盛り上がりすぎてよくステージ見えてませんすいません。
VTR⑤
忘れました…。
M16. JOYFUL LOVE
スクリーンに映し出された会場は、それはそれは鮮やかな虹色でした。本当毎回よくやるよ、エライよ。そんな虹の中を、メンバーひとりひとりがトロッコに乗って渡っていきます。それも各メンバーのペンライトカラーにデコレートされたとっておきのトロッコ。
奇しくも黄色ペンライトを持っていた僕のすぐ近くをみーぱんが通過してくれたので「誕生日おめでとうーーーー!!!」と叫びました。
トロッコはやがてバックステージに集まっていきました。ステージ上にキラキラと舞い落ちる紙吹雪。ひときわ大きな紙吹雪をつかまえて微笑むキャプテン久美ちゃんが可愛かったです。
地上から天空の世界へ舞い立ったひとりの少女丹生ちゃんの手元に、収まりきらないほどのプレゼントがサンタクロースから届けられました。ラストは丹生ちゃんのラブリーウィンクがおひさまのハートを撃ち抜いて、夢のようなテイルズオブファンタジアはハッピーエンドだったとさ。おしまい。
プレゼント工場のことは内緒にしといてくれと頼まれているので、あんまり大きな声では話せません。
VTR⑥
Thanks the rainbow! という御礼のナレーションが聴こえてきたので、「お前らなら(虹色)キメてくれると信じてたぜ…」という演出家の声を聞いた気がして、おひさま信頼されてるなと思いました。
目が覚めて、現実の世界に戻ってきた丹生ちゃん。小さな箱を開けると、そこには空色に煌めく卵がひとつ。
2020年、何かが起こるかもしれない────。
そんな気になることをほのめかして、ライブ本編は終了しました。
*
本当に、本当に、
素晴らしいライブでした。
四方八方からハッピーオーラを浴びせられて、身体中がときめき尽くして止まりませんでした。
こんなにも会場のどのブロックの人もみんな幸せになれるライブ、見たことがなくて、それがなんか嬉しくて、そのことに泣けてきました。
幕張メッセ展示場4〜6ぶち抜きという広大な平面。後方ブロックは死のブロックになるかと思いきや、メインステージ、バックステージ、柱ステージ、トロッコで作った即席センターステージと会場をくまなく駆け巡るステージングで余すことなく全体を魅了した構成は、まさに革命的。アイドルならでは、日向坂46ならではの演出でした。
全員ハッピーを叶えるための、豪華なメインステージとバックステージのセット。メインステージに2枚、バックステージに1枚、両サイドに各1枚のスクリーン。4本の柱の4面にサイネージ。簡易ステージにもなる大型トロッコと、メンバー1人1人に用意された小型トロッコ。お金のかかり方も並大抵ではなさそうです。
広い展示場の各所を衣装チェンジもこなしながら絶え間なく走り回るその忙しさ。リハーサルもそりゃ時間かかるよなぁ。
こんなに素敵なライブを見せられて、叫ばずにはいられませんでした。
今までで一番といっていいほど、大きな声でアンコールを叫びました。
アンコールを叫んでいると突如鳴り響くSE。
慣れ親しんだあのリズム。あのイントロダクション。
「お前らまだまだ行けるだろー!」
メンバーが会場を盛り上げにかかります。
「誰よりも高く跳べーーーーー!!!!」
EN1. 誰よりも高く跳べ!
ついに、ついにこのときが来ました…!
1期・2期・3期全員集合のハイパーアルティメット誰跳べ!!
待ち侘びていた光景にテンションが臨界点までブチ上がりました。
全員誰跳べはとっておきなので、そう簡単に解禁はしないだろう、なんなら"来たるべき日"まで温存するのでは、と勝手に予想していました。
ここで解禁するということは、すなわち"ひなくり"は日向坂46の歴史にとってとても重要なライブなんだとも思いました。
EN2. 期待していない自分
続けざまにこの曲。"ひらがなけやき"といえばこの曲。センター佐々木美玲の清らかで美しい佇まいと、儚くも強い意志を秘めた表情。SSAでやったときも思いましたが、メンバー全員カチッとスイッチが入ったかのようなパフォーマンスをするので、少し身震いさえします。
走り出す瞬間から、今日に至るまで、まだ1年と5ヶ月と28日なんですね。
遠い昔のような、昨日のことのような。
MC②
今までステージ上から眺めていた景色だったけど、今日はじめて"虹を渡る"ことができてとても嬉しかったです!というなっちょさんのコメントが素晴らしく、大きく頷きました。
ついに全員誰跳べをやれたということで2期生も感激のようす。べみほか誰か、誰跳べって踊っててこんなに楽しいんだ!と話してたら、なっちょさんが誰跳べ踊るの楽しいでしょー?と話したというウラでのエピソードが微笑ましかったです。
富田すずが「今日は今まで一番『まさか偶然…』のラストのハモりが綺麗に歌えたよね、と2人で話してました」と語ると会場から温かい拍手。すると松田このが号泣。「いつも隣に鈴花がいてくれるけど、今日は遠くて不安だった」いつもあんなに堂々とやれてるように見えた好花ちゃんがそういう風に不安に駆られてたなんて…というギャップにやられました。
丹生ちゃんはVTRに合わせて今日はツインテールにしたそう。「可愛いですよね?」と久美ちゃんに振られるとオタクが「か"わ"い"い"い"い"い"い"」と咆哮。富田すず達が「丹生ちゃん♪」とピンクベストさながらの丹生音符でイジってて面白かったです。
さて!
話題はおひさまへのお知らせへ。
昨日17日の公演では、ドラマの詳細、ライブの開催、そして4thシングル発売決定という喜ばしい報告がありましたが、さて今日は?
『日向坂46 春の全国アリーナツアー開催!』
桜舞う春に日向坂46がやってくる!
ということでなんと2020年春に全ツ開催!
日向坂46になってはじめての全国ツアー!
今夏の日向坂はフェス各所を巡っていたので、夏に全国ツアーがなかったことが少し寂しくもありましたが、これでなんとか春までは生き延びられそう!
ひなのなのも普段あんなに立派に大喜利をこなしてますが、実は全国ツアーを回るのははじめて。あっそうかー!と意外な事実に改めて驚き。
そんな会話の流れの中で久美ちゃんがとしちゃんに話を振った、
そのときでした。
ドーーン!!!!という爆音とともにステージが暗転。
何も聞かされていなかったようすのメンバー、動揺しています。
スクリーンに映し出されるサプライズのVTR。
『ひなくり2020 開催決定!!』
うわあああ!?
早すぎるだろー!!というシンプルなツッコミが飛び交うまさかのお知らせ。
しかし、これにとどまりませんでした。
『IN』
『東京ドーム』
東京ドーム。
東京ドーム…。
東京ドーム……………!?!?!?
うわあああああああああ!?!?!?
叫びました。それはそれは大きな声で、叫びました。
メンバーみんなステージ上に倒れこんで驚いて泣き崩れていました。
会場に鳴り響く「約束の卵」。
万雷の拍手と止まない祝福の歓声。
『一緒に歩いて 一緒に辿り着こう』
ついに、その時が来ようとしているんだ。
泣いて泣いて、涙が止まりませんでした。
この文章を書くために、その瞬間のことを思い出してる今でさえ泣けてきます。
動揺する久美ちゃんが改めて、動揺するとしちゃんに「どう?」と話を振りました。
「びっくりしすぎて、びっくりしか言えないです!」とびっくりするとしちゃん。
なんとか話をまとめようと口を開くも、驚きと涙で言葉に詰まる久美ちゃん。「キャプテンしっかりしなきゃ!」と自分で自分を奮い立たせます。
「この1年、嬉しいこともあったけど、悲しいこともありました」
「自分の実力と皆さんの期待が、見合ってないんじゃないかと不安に思うこともあった」
そんなネガティブな思いもある一方で、
「おひさまの皆さんのおかげでこんなにステキな活動ができて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」
「2年目はデビュー1年目より落ちたなんて言われてしまいがちだけど、そうならないように、来年もっと頑張ります」
うろ覚えですが、キャプテンがそんな言葉をファンに向かって伝えてくれました。
EN3. 約束の卵
「この曲がさらに意味のあるものになると思います」というキャプテンの言葉で始まった、東京ドームへの道筋を照らしてくれる光のような曲。空色を灯したペンライトが描く先に、あの銀色のカップを伏せたような目印があるんだろうな。
みんな、歌ってるんだけど、泣き崩れすぎて全然歌えてなかったのがとても印象的で、久美ちゃんもべみほも好花ちゃんもみんなぼろぼろで、
だけどその中で、センターのみーぱんはとても凛々しい姿で踊ってて、なんかいつも以上にかっこよく見えて、それもまた印象に残りました。
「僕ら信じてよ」のところで大きな「ひ」を宙に描く振付、いつも魂込めて僕も真似してるんですけど、この日はいつも以上に大きな「ひ」を、万感の思いを込めて描きました。
曲が終わり、最後の挨拶で
キャプテンがメンバーの方を向いて、
「これからもみんなで、突っ走っていこうね!!!」
と呼び掛けると
「ハイ!!!!!!」
とそれはそれは大きな声を揃えて返事がかえってきて。
なんて青春、なんて部活、なんて体育会系。
あまりにも爽快で気持ち良すぎるその呼び掛けと返事に、思わず僕も何故か「よっしゃーーー!!!」と叫んでしまいました。
最後は久美ちゃんが会場を静かにさせて、
「今日は本当に、ありがとうございました!!!!」
「ありがとうございました!!!!!!!」
と叫んで、おひさまも叫んで、泣いて、笑って、
『ひなくり2019』はスペシャルなプレゼントを日向坂46にもたらして、夢のような時間はここで幕を下ろしました。
*
僕が初めて握手会に参加した2016年12月18日の欅坂46全国握手会の日。あの時選ばなかったガラガラのひらがなレーン。もしも4年後の夢物語を想像できたなら「4年後、東京ドームでライブができるから、それまで頑張ろう!」だなんて粋な台詞を伝えてたかもね。
でも、そんなことは僕なんかにはとても想像できなかった。
しかし、僕らの想像を遥かに超える活躍を彼女達は見せてくれた。今の日向坂46なら、どんな夢や絵空事を語っても現実味がある。それぐらい誰にでも魅力が伝わるステキなグループになったんだなと思います。
東京ドームまで、あと354日。
それは、神様が日向坂運営に示した「ひなくり2020が成功するように全力で支援してやれよ」というお告げ。
それは、日向坂運営が日向坂46に与えた「東京ドーム公演成功を新たな目標に全力で成長しろよ」という心技体の準備期間。
そして、日向坂46がおひさまに差し向けた「この1年、お前らも余所見せず全力で日向坂についてこいよ」という黙示。
見守るだけじゃ足りない、見守るだけじゃ。
溢れる期待が、募る思いが届くように、声を枯らして応援しないとね。
*
「約束の卵」という曲はもしかしたら、東京ドーム公演という約束を果たしたら、歌われなくなるかもしれません。2020年がこの曲を歌う最後の年になるかもしれません。
だから僕は、後悔のないようにこの曲を噛みしめたい。これからもペンライトの振付を頑張って真似したい。でっかい「ひ」の字を空に刻み込みたい。
東京ドームで「ここまで来たぞ!」って、大きな声で叫びたい。
2020年、僕も全力で立ち漕ぎして追いかけるぞ。
東京ドーム公演決定、本当におめでとう。
サンタクロースは確かにいましたね。
いつもいつも、夢と希望と笑顔を贈ってくれてありがとう。
日向坂46、そして、ひらがなけやき───。
( ᐛ )٩و ( ᐛ )٩و ( ᐛ )٩و ( ᐛ )٩و ( ᐛ )٩و ( ᐛ )٩و ( ᐛ )٩و ( ᐛ )٩
今日、ステージ上にはいなかったあの子達へ。
…いつも受験勉強で忙しいはずなのに、たまにメッセージ送ってくれるとか、ファンのことを気にかけてくれてありがとう。大願成就を掴み取って帰ってきて、晴々しい君の勇姿をまた見せてほしい。
…ゆっくり焦らずマイペースに体調を整えてほしい。まだ若い君のとどまることを知らないポテンシャル、休んで休んで万全の状態になった日には、きっと前よりももっと眩しく輝くはず。
…君の行いがメンバーを悲しませたこと、それ自体は正直情状酌量の余地がない。だけど、君がいないことで悲しむメンバーがいる、それはそれで本望ではない。勇気出して戻ってこい!
………………
……君は今は故郷に戻って、心も体も落ち着く環境で健やかにお過ごしなのでしょうか。そうであることを祈ってます。
ただ、どうしても、どうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしても、君もまたかつて同じように約束の卵を思い描いていた人だったわけですから、やっぱり同じ景色を同じ場所で仲間と一緒に見てほしいと思ってしまいます。
ほんの一瞬、ほんの一瞬だけでいいから、日向坂と一緒に東京ドームのステージに立ってほしい、21人全員で夢の舞台に立ってほしいと願うのは、ファンのわがままにもほどがあるとは思いますが、願わずにはいられないのです。
"21人みんなで東京ドームに行こう!"
小さなおひさまの、大きな願い事です。