犬用ブログ

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②ひらがなけやきの武道館公演千秋楽で誰よりも高く跳んだんだ

犬です。後編です。

 

 

 

 

アンコールがはじまると、スクリーンに映し出されたのはひらがなけやきのここまでの軌跡をたどる映像でした。

 

 

ひらがなけやきって、何?」

 

 

握手会で漢字欅と圧倒的なファンの数の差を突き付けられた1年前。

自分たちの立ち位置はなんだ?どういう存在なんだ?
悩み苦しむも結果が出ず、唇を噛む日々。

そこに訪れた大きなチャンス。

 

 

「ひらがな単独全国ツアー決定」

 

 

これを逃すまいと、必死の思いで食らいつく。
するとようやく徐々にひらがなけやきのパフォーマンスが周知されるようになって、上昇気流に乗ってきた…かのように思えた矢先だった。

 

 

「長濱ねる、漢字専任」

 

 

不安だった。長濱ねるのいない私たちに価値はあるのか。
この先どうすればいい。
光明が見えたかと思えば、また自問自答の闇の中。

 

そして、またしても訪れた、今まで一番大きな正念場。

 

 

ひらがなけやき、武道館3days公演決定」

 


突如任された大役。喜びよりも不安のほうが大きい。

 

でも、やるしかない。

 

「漢字のアンダーなんて、言わせない」

 

「イマニミテイロ」

 

 

…と、うろ覚えではありますが、こんな感じの流れのムービーでした(カッコ内はスクリーン上の字幕ですが、それ以外の文章はなんとなくこんな感じだったという僕の補足です)。

 

 

見ながら、冷静に「いや、めちゃくちゃ第三者目線…」「最初、漢字のアンダーとして集めてましたやん」「長濱ねる漢字専任、なんかハプニングみたいに言うてますけども」とか余計なことを思ってしまったせいで、ひとときの熱狂からけっこう我に返ってしまったのが我ながら悔しかったです。

 

 

 

【アンコール】
M18. イマニミテイロ (新曲)

 

ペンライトも振らず、直立不動で聴いていました。

 

聴きながら、そのときにはすでに「これは賛否ありそう」とも思っていました。

 

モニターに歌詞が映し出されていましたが、これはひらがなけやきの歩みと心情を、かなりストレートに、シリアスに、ドキュメンタリーかのように書いた、まさに今のひらがなしか歌えない曲となっていました。この曲のあとのMCで、久美ちゃんが「今の私たちを表している曲」と紹介しています。

 

それゆえに、歌詞にはひらがなけやきの今までのイメージや雰囲気にそぐわない、らしくないフレーズもありますが、(制服と太陽+太陽は見上げる人を選ばない)÷2のようなミディアムな曲調で、朗らかに歌われるので、意外と毒々しさはなかったりします。


サビで「イマニミテイロ どんな色だ?」とちょっとトボけて、一見尖った曲の様で実はそうじゃないよと裏切っているのも、秋元先生っぽいなと感じました。


また、この曲が丸く感じるのも、明朗で実直で温和な雰囲気を併せ持つ佐々木美玲がセンターを務めていることも要因として挙げられます。この曲のラストでモニターに映った満面の笑みのみーぱんのひらがなポーズが目に焼き付いて離れません。

 


しかし驚くべきは、その歌詞の内容から「武道館公演を3daysやってくださいと突然任された、ひらがなけやきの複雑な感情と動揺」さえも読めたことです。

 

おそらく1月の遅くに歌詞が完成して、振付ができて、直前の直前に歌詞まで覚えて振り入れも敢行したのでしょう。ひらがなけやきのリアルタイムを描いた鮮度の高い曲で、そうまでしてでもあの公演で歌うことに意義を感じる曲でした。

 

 

きっと、秋元先生は「漢字欅に対抗できる存在になりつつある今、やさしさも大事だけど、戦うぐらいの気持ちでいないと」という思いでひらがなに「イマニミテイロ」を贈ったのではないかと思います。

 

「今に見ていろ!」と戦う相手は、欅坂46?漢字欅のファン?ひらがなを見下している人?ひらがなを知らない人?それとも自分たちのファンの予想や期待ですら、今に超えようとしているのか?


この曲を号令に、2018年はひらがなけやきのさらなる大躍進の年となりそうな予感です。


悲しいかな、この曲に便乗して、漢字欅に対する攻撃的な態度を強める人も中にはいますが、そこはNO WAR in the futureの精神で落ち着いてほしいですよね。

 

 

 

曲が終わり、神妙にこれまでの思いを語る久美ちゃんのMCのあとは、温かい拍手が送られました。

 

次の曲のポジションに着こうとしたメンバー。

ここで、大きな音とともにスクリーンが切り替わりました。
メンバーがめちゃくちゃびっくりして悲鳴をあげます。

 

 

スクリーンに映し出されたのは…

 

 

「3日間、本当にお疲れさまでした!」

 

 

それはこの3daysの間に撮られた、ひらがなメンバーの舞台裏のVTRと、スタッフからのねぎらいの言葉。今日の公演の直前に撮られたであろうメンバーのリハやインタビューの映像も流れました。

 

突然のことに全員ひとかたまりになって、おそるおそるモニターを見守るメンバー。

 

 

「武道館3days公演を成功させたひらがなけやき…」

 

 

ひらがなけやきに更なる試練が」

 

 

ひらがなけやき 単 独 アルバム発売決定!」

 

 

 

号泣するメンバー。
膝から崩れ落ちる影ちゃん。
号泣する犬。
絶叫するオタク。

 

会場のどよめきはしばらく止むことなく、次第に大きな拍手へと変わっていきました。

 

今までこれほどまでに泣いてる姿は見たことがないほどに、泣き散らかしたメンバーが印象的で、この文章を書いている間にも思いだして泣けてきます。。

 

 

「単独」の文字が現れた瞬間、誰もが次なる公演?それともシングル発売?と予想したと思いますが、それをさらに超えてきた「アルバム発売」は、あまりにも衝撃的なサプライズでした。

 

「こんなにも早く自分たちのCDが出せるとは思わなかった…」

 

誰かが声にならない声でそう口にしました。

本当に心から、おめでとうと言いたいです。

 

 

 

M19. 世界には愛しかない


影ちゃんの渾身の絶叫が、凄まじかった。

 

ポエトリーリーディングとは朗読、それは「朗らかに読む」と書きますが、こと朗らかに読むことに関しては、ひらがなけやきポエトリー担当の影山・柿崎・東村・佐々木美・潮の5人は本当に素晴らしいなと思います。

 

Zepp公演の感想でも同じことを書いていると思いますが、漢字欅と比べて優劣があるとかではなく、カバーでここまで自分達の色が出せていることがすごい。

 

 

漢字欅のセカアイは、平手友梨奈が併せ持つ儚くも切ない感情が曲に漂っていて、雲間から差す一筋の微かな光のような愛を手繰り寄せて、こんな汚れた世界だけど、やっぱり僕らには愛しかないんだと、潰れそうな思いを絞りだしている…ように僕は感じているんですが、

 

 

ひらがなけやきのセカアイは、影山優佳が併せ持つ明朗さが際立っていて、影ちゃんがそこにいるだけで雲が晴れて、虹がかかり、世界中が愛に溢れていくような、そんな空の下で世界には愛しかないんだと高らかに歌っているようで、

 

 

両者のセカアイは、まったく毛色が違って見えるわけです。
まあ、僕の個人的な解釈の違いですけど。

 

なので、影ちゃんのセカアイをもっとたくさんの人に見てほしいわけです。

 

新しいアルバムに漢字欅のカバーは入らないかもしれないけど「世界には愛しかない(ひらがなけやき ver.)」は入っててもいいかなと思います。ライブとCDじゃ全然違うとは思いますが。

 

 

 

M20. W-KEYAKIZAKAの詩

 

この曲で武道館3daysは大団円、となるところでしたが…!


【Wアンコール】
M21. 誰よりも高く跳べ!

 

本編の誰跳べをも超える熱狂の時間が繰り広げられました。

まさかのダブルアンコールでの誰跳べ。

もう心技体すべてが興奮し過ぎて、よく覚えてないんですが、

とにかく会場が揺れるほど、唸るほど盛り上がりました。

 

おそらく影ちゃんがアドリブで会場を煽ってたなっていうのはちょっと覚えてます。

 

極めつけはいつもの間奏のブレイク。

ここで久美ちゃんが手でもっと来いよ!と言わんばかりに会場を煽り、狂ったオーディエンスも吠えるように叫ぶように絶叫しました。「オイ!オイ!」と地鳴りのような大歓声。煽り上手にもほどがあるなと拳を振り上げながら感心しました。

 

欅共和国のダブルアンコールで危なっかしい計画を目の当たりにしたときも、バカになるくらいテンションが上がったことを覚えていますが、それに匹敵するか、それを超えるほどに沸きました。

 

かくして、圧倒的な充実感と達成感と、満ち溢れんばかりのハッピーオーラに包まれながら、本当の本当に武道館公演は幕を下ろしました。。。。

 


会場の外へ出ると、ひらひらと雪がチラついていました。


あんな雨でも予報通り雪になるんだなと、ちょっとだけ驚いて、帰宅ラッシュを掻き分けて終電に間に合うように急ぎ足で駅へと向かいました。

 


 


全国ツアーでタップダンス、ポイ、マーチングドラムなど数々の技を習得してきたひらがなけやき。多彩な大道芸を披露してお客さんを笑顔にしてくれる”サーカス”の演出にこの武道館で行き着いたのは、ある意味で必然だったのかなと思いました。

 

(個人的に、ひらがなけやきにはスカとかロカビリーとかロックンロールとか、明るいアメリカンロックが似合うと思っているので、今後そういう曲やってくれないかなーとかこっそり期待してます)

 

それにしても、あの場にいられて僕は幸せでした。

 

メンバーはしきりに「武道館公演を伝説のライブにする」と言っていました。

 

果たして、今回のライブが伝説になるかどうかは”まだ”わからないです。でも、僕としてはあれは伝説のライブだったよと、後の世の人たちに伝えたい。それぐらい満足しました。ハッピーでした。あのライブに参加できたことは自慢です。

 

 

漢字欅が1stシングルで注目を浴びて勢いよく坂を上っていく一方で、まるで上昇気流に乗れなかったひらがなけやきは、いつの間にか誰もが驚くスピードで、予想もできない角度で、坂を駆け上がっていきました。

 

やっぱりファンとしては、その坂を”自力で”駆け上がってきた感じが、なんだかつい判官びいきで応援したくなる節は正直あります。

 


僕が初めて欅坂46の握手会に参加したのは二人セゾンのときでした。


そのとき、漢字ペアレーンとひらがなペアレーンで構成されていたんですが、ひらがなペアレーンはもうホントに、それはそれは悲しくなるほどに過疎でした。

 

当時の僕に教えてあげたい。


それでもひらがなけやきは、あと1年したら単独で武道館3days満員にするぞと教えてあげたい。主演ドラマも放映されるぞと教えてあげたい。正直、僕でなくても、メンバーですら、誰も信じてくれないでしょう。

 

そしてついに、単独でのアルバム発売にまでこぎつけました。
これも、妄想こそすれ、予想できた人はいないと思います。

 

 

そんな予測不能の成長速度で僕らファンをワクワクさせてくれるひらがなけやき。魅力的な2期生も加入してハッピーオーラもさらにパワーアップし、さらに加速していきそうな未来。アルバムの内容も楽しみで、これからもますます目が離せなさそう。

 

2018年は、TV出演がもっと増えるといいなぁ。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。まなふぃポーズでお別れです/(o・ω・o)\

 

 

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