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②欅共和国2018、盛夏の夜に僕らは吼えた

犬です。前回の続きです。

 

 

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(撮影:上山陽介氏)

 

 

欅共和国2018、とてもとても楽しんだ自覚はありました。

 


しかし実は公演が終わってから、僕はライブの余韻に浸ってどこか夢見心地で…というわけにはいかなくて、

 


ふと冷静になったときに、どうしても今日のライブで引っ掛かってしまう点、拭いきれない違和感、一抹のモヤモヤした思いを抱えていたわけです。抱えてしまったわけです。

 

 

 

 


その理由は3つあります。

 

 

 

 


1つ目は予想していなかった「ひらがなけやきの扱い」です。

 


去年こそ持ち曲も少なくて漢字欅と立場が圧倒的に違ったひらがなけやきでしたが、今年は持ち曲も増え、ライブ経験も重ね、現状漢字欅と双肩とは言わずとも、今なら同じステージに立てば遜色ないくらいに会場を沸かせられる力を持っていると思われる、ひらがなけやき

 


今年なら"共和国"の名のもとに、協力して強力なライブを2チームで作り上げてくれるんじゃないだろうか。

昨今、半ば独立の気配を漂わせるひらがなと漢字が入り混じってパフォーマンスをすれば、それはまさに「国境のない時代」ではないだろうか。

よってあの曲の披露は待ったなしであり、しばらくお互いのライブで姿を見ない「W-KEYAKIZAKAの詩」も、ここで満を持して披露してくれるんじゃないだろうか。

そう"勝手に"妄想して期待していたわけですが、

 


漢字とひらがなが切磋琢磨する共闘と共和のステージを期待していた自分にとっては、2018年7月の今にもなってあまりにも漢字メインすぎる今回のライブは「別に"欅共和国"じゃなくてよくない?」とも思えました。

 


結局、欅共和国2017と一緒のことをやったまでだよ、去年の世界観を踏襲したまでだよと、そう言われたらそうなんですが、これがたとえば全国ツアーの一公演のセトリなら、手放しで賞賛していたと思います。でもひらがなけやきに4曲しか出番を与えず、別れの挨拶すらさせてあげなかったその"おまけ"的扱いは、今このご時世にやってほしくなかった。

 


週刊プレイボーイのけやき坂ストーリーの連載で、去年の共和国の舞台裏で泣いたひらがなメンバーのことを思うと、やるせないです。

 


しかし、この共和国前後でなんとも気丈で明るいメッセージやブログが送られてくるのを見ると、本当に彼女らは一段強くなったなと思いました。少ない出番に身命を賭すその魂、傷ついてきた数だけ強くたくましく見えます。

 


欅坂もけやき坂も両方大好きですが、期待している分どうしても肩入れしてしまう自分がいるなとも感じてしまいました。

 


これが1つ目の理由です。

 

 

 

 


2つ目は「千秋楽のダブルアンコール」です。

 


僕自身、欅共和国2017とひらがな武道館でそれぞれ最終日に参加していて、ダブルアンコールの盛り上がりを享受している身ではありますが、最終日に必ずダブルアンコール用のパフォーマンスを"しっかり"準備している欅坂46のアンコールは、ちょっと予定調和が過ぎててあまり好ましくない状態になりつつあるなとも感じました。

 


個人的に、全国ツアーの千秋楽でダブルアンコールすることはあってもいいかなとは思います。ただ、こういう3days公演のライブで、1日だけ新曲を披露するような特別にもほどがあるダブルアンコールをそれもガッツリ準備して披露するのは何か違うなとも感じています。

 


ライブTシャツすら着ずに出てくるダブルアンコールって、どうなんだろう?

 


ダブルアンコールという特殊な状況を利用してもうひとつライブに演出を加えたい制作側の意図が垣間見えるのは、ダブルアンコールの旨味を知っちゃったんだなとも訝しんでしまいます。

 


こんだけ言っておいて、結局僕はその場で一緒になって元気にダブルアンコールを叫んだダブルスタンダードな人間なので、冷静になってから言うのは卑怯かもしれませんね。

 


これが2つ目の理由です。

 

 

 

 

 

 

3つ目はデリケートなところなんですが「センター平手友梨奈」です。

 


THE MUSIC DAY以降、本格的にステージに"復帰"している平手ですが、たしかにあのオンエアのガラスを割れ!のパフォーマンスはすごくて圧倒させられました。

 


"完全復活"

 


そんな声も聞こえてはきますが、

 


僕としては「これで"完全復活"だなんて、それは平手友梨奈を見くびりすぎてる」と思うわけです。

 


欅共和国2018では、エキセントリック、AM.1:27、ガラスを割れ!などやはりダーク寄りの楽曲はどれも曲の世界観に沿うような表現の鋭利さは段違いですし、ちょっとした儚げな表情や目の使い方など、さすがの表現力だなと感心する場面もありました。

 


一方で、セカアイも二人セゾンも風に吹かれてもでも、この曲の歌詞を表現するに必要不可欠な要素であるはずの"笑顔"は全然見受けられなくて、他メンバーが満面の笑みで踊っているのとの対比で、見てて時折辛くもなりました。

 

 

 

いろんな理由が推測されますけど、どれも推測の域に過ぎない。なのでこれも結局推測なのですが、

 

 

 

「自分の笑顔は必要ないと思っている」…これだとしたら、まだ本人が"気付く"余地があるから、救いがあるなと思います。

 


誰かが言ってました。「無理に作った笑顔に価値はない」と。

果たして、本当にそうでしょうか。。

 


たとえばひらがなけやき1期生は、不遇な立場と不明瞭な行く末に不安を覚える日々の中でも、ファンの前では精一杯の笑顔を"つくって"くれました。それは今もなお、多くの人に活力を与えていると思います。パフォーマンスを見てくれる人に向けた笑顔なら、そこに価値は必ず付随してくると思います。

 


ステージでもテレビでも、ほんの一瞬の平手の笑顔を見つけるだけで、多くのファンがこぞって喜びの声をあげている昨今です。

 


彼女の笑顔は、どんなに小さくても、人々に元気を与えるし、勇気も与えると思います。

 


Quick Japan vol.135のインタビューで「自分が孤独を感じていないと、同じような気持ちを抱えている十代の子に届けられない」と語っていました。

 


若くしてそう思える彼女もすごいなとも思いますが、、

 


彼女がいつか、自分の孤独が他人の孤独を救うときもあるし、一方で笑顔が孤独や絶望に苛まれる人に勇気を与えることもあるということにも"気付いてくれる"日が来るまで、もう少し時間がかかると思います。

 


そのとき、ようやく"完全復活"なのかなと、僕はひとりで勝手に思ってます。

 

 

 

(欲を言えば、彼女が再び握手会にも出られるようになって、当たり前にコミュニケーションが取れるようになったときが本当の意味での"完全復活"だとは思いますが、それは高望みにもほどがあるかもしれないので、そこまでは求めないでおきます。。)

 

 

 

というわけで、以上が3つ目の理由です。

 


いろいろ意見あるかと思われますが、個人の感想程度に見ていただけると幸いです。。

 

 

 

こんなことを、ライブの直後に思ってしまったせいで、楽しかったはずのライブの余韻に浸るのもほんの束の間でした。自分の性格を呪いたくもなりました。まさかこんな思いをするなんて、思いもよりませんでした。。

 

 

 

ネガティヴに締めてしまったんですけど、ライブそのものは本当にとても良かったんです。あとC2ブロックでも見えないときは全然見えないです。それだけは、釘をさすように伝えたい。。

 

 

 

 


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ところで、7thシングル「アンビバレント」、僕はとっても好きです。

 


「ちゃんとしていなくちゃ愛せない」

「ちゃんとしすぎてても愛せない」

 


欅坂にこんなに似合うフレーズ、あるでしょうか。

 


きっとこの曲が欅坂46 Season1のエンディングでもあるんだなとも思います。

だから、このシングルまでは、賛否両論あってもSeason1の主人公である平手友梨奈センターでよかったと思います。

 


おそらく選抜制が始まるであろう8thシングルからは、もう少しいろんな人のセンターも見てみたいと思ってます。そうじゃないと、漢字二期生もセンターになれる希望がないでしょうし。。

 


きっと欅共和国には、坂道オーディションを受ける女の子も来ていたことでしょう。

欅坂46に入るかもしれない女の子、相当苛酷な道になるかと思われます。高すぎる壁を越えないといけません。

けやき坂46に入るかもしれない女の子、きっと大変だと思います。狭すぎる洞穴をくぐり抜けないといけません。

 


特にこの欅共和国のライブを見たあとなら、その予感をひしひしと感じていることでしょう。。

 

 

 

 


というわけで、欅共和国2018の感想は以上で終わりです!

 


長文をお読みいただきありがとうございました。

 

 

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(撮影:尾関梨香氏)

 

 


次回予告


欅坂46夏の全国ツアーで○○が○○○○に!?

まさかの○○○の○○○○○○で会場○○!!

究極の○○○○に○○思わず○○!!○○○~~!!

 

 

 

お楽しみに!